音楽を紹介すらしない無能

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今後は旅日記とか、バイク関連も書くと思う

しくじりへい社 第3話 「銀行の方がマシだった」

※具体的なエピソードを含みます。このお話は前へい社を元にした創作物である事をご認識ください。

 

 

はいこんにちは へいとんです。

 

今回をもって "しくじりへい社" シリーズはおしまいです。

次からはぼくが異動して退職するまでの話をストーリー形式でお送りしようと思います。

 

というのも、上記のストーリーものをやるには、ある程度のへい社に対しての知識がないとヤバさが伝わらないと思ってやってたんですよね。

※実際にも、大阪事務所の雰囲気を生で感じないと分からない。と前へい社社員たちの間では話をしていました。

 

まあそんなわけもあってこのシリーズもやってきたわけですが、そろそろへい社がどんくらいやばいかというのも片鱗くらいが、伝わったと思うので今回が最終回となります。

 

というわけで、今回の言葉はこちら

 

「銀行の方がマシだった(じゃん)」

 

今回この言葉を発したのは、ぼくです。

 

ぼくはへい社が新卒で初めて入った企業なので、ぼくが銀行勤務経験があるとかそういうわけじゃないです。

まあ、順番にお話ししていきましょう。

 

へいとん氏 社会人2年目の10月 この月はへい社では研修シーズン真っ盛りでした。

 

まあ言っても4月に入った新卒がちょうど半年なもんで、6か月目で研修をやるような企業も多いんじゃないですかね。 

ちょうど7月で本配属になって3か月、同期はどんなことをしているのかな的な話もしやすいでしょうしおすし。

 

基本的にこういう研修は本社のある東京で行われるので、まあ研修の人がやってくるわけですよ、この季節になると。

 

そう、大阪の人も含めてね。

 

2話でも書いたんですが、営業の社員は本社に用事があったら色々なところに挨拶に行くんですよね。

(…………これってへい社だけなんですかね? 営業社員ならどこも同じようなもん? 東京の役員は大阪のこういう挨拶とかメールとかドン引きしてたけど)

 

当然のようにぼくの部署にも挨拶に来ましたよ、新卒1年目にして人生初めてできた "年上の後輩たち" が。

 

 

ぼくは大阪から逃げた事に負い目があったのと、2話で書いたとおりギャン泣きしてたので話す気はなかったんですが、ほとんど嫌いだった後輩の中で1人だけ仲が良かった人がいて、その人が話しかけてくれました。

 

「大阪にいた時はこの会社は営業だけ別会社みたいだとか言ってたけど、あれは大阪だけ別会社みたいが正解だったよ!ww」とか「最近〇〇リーダーが△△部長とオンラインで遊ぶからお前もPS4買えって言われてる」のような他愛もない大阪のいつもの会話をしてちょっと懐かしい気持ちと吐き気に包まれていたのですが、急に後輩くんが神妙な面持ちになって、小声になったんです。

 

小声の後輩くんは言いました

 

「Bさんが部署移動したのは知ってますよね?」

 

もちろんぼくは知っていました。

へい社が変な会社であるのは間違いないが、人事異動時に通達で発表されるという常識ある行事は行われており、つい数ヶ月前に大阪で大規模な人の動きがあった事を知っていました。

 

"この人がこの部署に異動したから ああぁ……地獄に、、、" とか " えっ 何その動き また捨てられたのか?" とか "いやお前これだと例の勢力側の人がこの部署に来たから全体が地獄に、、、" とか なかなかに地獄な人事異動だったんです。

 

その中でも意外だったのが、Bさんが部署異動をしていたことでした。

Bさんは、この後輩くんと一緒にぼくが社会人1年目の10月に入ってきた中途社員で、"青い" 地銀営業出身の人です。

 

ぼくはこいつが大嫌いでした。とにかく日本人がステレオタイプとして掲げる京都人を濃厚に圧縮した感じ。ぼくの持っている "THE銀行員" といった偏見がそのまま出てきちゃった?!?!? みたいな人間だったんですよ。

 

そんなBさんはよく入社当時にこう言っていました。

 

「地銀に勤めていた頃は毎日吐いてから出勤していた。」

 

 

まじかよ。

へい社めっちゃ平和じゃん。

 

 

 

この話が嘘かどうかは後述の理由から分からないけど、嘘だったにしてもそのレベルのヤバさを語るとしたら現実もあまり明るくなかったんでしょう。

 

そんな前職やばい自慢がエゲつないBさんはよく言ってたんです。

 

「俺は前の会社でめちゃくちゃ死ぬほど苦しい思いをしてきたから、この会社でも普通に耐えられると思う」

 

いやまあそうだろうよ。さすがに俺も大阪いた時は常に腹が痛えくらいで吐いてなかったわ。てかお前入社そうそうその言葉が出るって状況察知能力が早すぎる。なんでその能力を面接時に発揮しなかったんだよ。

 

 

 

話を戻しましょう。Bさんが部署移動したんです。

Bさんは部署異動前は大阪のとにかくやべーやつがマネージャーをしている部署にいました。

その部署はとにかくやべーやつがマネージャーをしていたんですが、そのマネージャーは自分の部署の仕事に見合わないやつはすぐに捨てる人間だったんです。実際にその人に捨てられてしまった先輩がぼくの教育係でした。

 

なので普通はそう思うじゃないですか。ぼくは後輩くんに言いましたよ。「あ~ Bさんも捨てられちゃったのか~」ってそしたら後輩くんは小声でこう言ったんですよ。

「いや……実は Bさんがもう耐えられなくて所長に泣きついたららしいです、、、」

 

 

えっお前それ

 

 

銀行の方がマシだったってこと?

 

 

いやお前、銀行に働いていた時に毎日吐きながらでも出社して、嘘かホントか知らないけど成績もよかったBさんが耐えられないって嘘だろ?お前?

 

 

この会社 もしかしてあの激務・カス文化で有名な あの "銀行” よりひどいの?

嘘だろ

 

いやまあ確かに、めちゃくちゃ大変と聞くメガバンクでさえ三年以内離職率は3割・5年離職率は5割と言われている中、少なくとも新卒の営業は大阪では 5年以内離職率は 10割だったが、、、前へい社が3社目の(一般的には後がない)人ですら裸足で逃げ出すような職場だが、、、工場研修の時も営業は1年に3人くらい入ってきて、2年に1人くらい残ればいい方とか……今年の新卒の営業はまだ辞めていないとか言われてたが、、、、

 

 

あ これ銀行よりひどいじゃん

 

 

ぼくがもうへい社を退職してから2年弱、今でこそ冷静にこのような文章を書けていますが、当時は「まぁ……あの大阪だししょうがないよな。会社も昭和で時間が止まってるような感じだし、、」と妙な納得をしていたのを覚えています。

まあ銀行のつらさよりもっと辛い会社なんていっぱいあるだろうし、なんとも言えないんだけどね……

でも "激務" で "昔から続く嫌な文化が続いている" といった働く上で会社の嫌な部分が(おそらく)似ていると思われる銀行の方がまだマシってお前、それもう早く裸足で逃げ出すべきって気づくべきだったんだよな。ここで。

 

特定を避けるためにあんまり詳しいことは書けないんですが、Bさんが部署異動の前にいたやべーマネージャーは、プライベートも共有させる (自分の趣味を相手にも押し付ける) ような人物で、また仕事も超絶厳しいらしかったです。でもそのマネージャー、社内の営業の中で一番権力を持ってたんですよね、、、一番仕事ができたので、、、

 

Bさん、今どうしてるんだろう……銀行と前へい社、どっちで働いている方がマシだったのかな、、、(ちなみに給料は銀行とそんなに変わらなかったらしい)

 

 

今回はここまでにしましょう。

話は変わりますが、ブラック企業から転職してきた人がそうじゃない企業に来た時に、前の会社の悪い文化を持ち込んでくる。みたいな話を唐突に思い出して、"なんか最近自分でそれやっちゃってねえかなぁ……" って思ったので気をつけようと思いました。

「残業40時間くらいでしんどいって言ってるやつ、なに言ってんだろう」みたいなことを言った時にまじでやばい顔をされたんですよね。これアカンやつやと思いました。

 

次回からは誰かが発したセリフに基づいたエピソードではなく、ぼくが1年目から部署異動をした時のエピソードが前編、そして転職に至った時のエピソードが後編といった形で進めようと思います。

前編は一部のフォロワーや現へい社同僚に話すとウケがよく、たまに「いやドラマみてえだな」と言われるとんでもエピソード。

後編は「なんでそれ死ななかったんですか?」とたまに言われるつらいエピソードとなっております。

 

前回のしくじりへい社シリーズから1年も更新が空いてしまいましたが、次のシリーズについては、まあ半年以内くらいを目処に更新できればと思います。

 

これが年内最後の更新になるかもしれないので一応、みなさん良いお年を。

 

 

へいとん