音楽を紹介すらしない無能

音楽を紹介すらしない無能

今後は旅日記とか、バイク関連も書くと思う

大学時代お面を被ってライブに出ていたぼくと「ぼっちざろっく」

中学生みたいにドはまりした

27歳でこの発言は痛いぞへいとん、中学生のうちに卒業しとけ。

 

いやでもちょっと許してほしいところはある。なぜならこの世の中でいちばんぼっちちゃんの気持ちが分かるのはぼくだから。

 

 

なぜならぼくは……

これが確か初めてお面を付けて出たライブ

大学時代にライブに出る際には、お面をつけて出ていたからだ

 

ぼっちざろっくが放送されて回が更新されるにつれ、どんどん有名になり、いわゆる「ワイもぼっちちゃんと似てるかもしれん……」みたいな輩が出てきた。

わかるわかる、おじさんもキモオタ長年やってきたから知ってる。作品が有名になると中学生やら高校生が必ずこう言い出すやつがいるんだ。SAOでも俺ガイルでも死ぬほど見てきた……

そんな奴に言いたい。「お前はライブにお面をつけて出たことがあるのか?」と……

お前は観客の目線が見えないから、堂々と弾けるし演奏も安定するし、パフォーマンスも堂々とできるという理由でお面を付けてライブに出たことがあるのか?

ないだろ……やめとけ、、、変な目で見られるぞ、、、

 

ここで私軽音やってましたニキ(ネキ)は「はは~ん それあれだろ 馬の被り物と同じでネタでやったんだろ?」と思うかもしれない。

ぼくの世代だけかもしれないが、高校時代は特にドラムが馬の被り物をしてライブに出るのが流行っていた、理由はよくわからない。まあ何にせよ、パフォーマンスとして被り物をしてライブに出ることはよくあることだ。なのでちょっと軽音やっていた者はそう思うかもしれない……

 

ネタでやるなら3種類もこんなお面持ってねえよ

これ厚紙で自作だからな。

 

 

お前それにあれだぞ? これ 自分のサークルの卒業ライブ でもやってんだからな。

しんみりしたりする雰囲気の中「いや……こっちのほうがうまく弾けるから、、、」って理由で被ってんだ。お前らみたいな遊びでお面被ってるわけじゃない、真剣にお面を被って弾いてんだこっちは。

本当は全部のライブの写真を上げたかったが、陰キャ特有の「自分の写真を持つのが嫌だ」という理由であんまりなかった。許してくれ。

 

そしてお面を被っていたことでぼっちちゃんの気持ちが分かる事がもう1点ある。それは手元を見ないで常に演奏していたこと、そしてそれでもやっぱり手元を見ることで演奏が安定する事を知っていることだ。

"#5 飛べない魚" で店長さんが言ってたでしょ「ギター2人 下向きすぎ」って。

ぼくも下向きまくってステージ立つやつダッッッッッッッッセと思っているので、元々ライブまでには手元を見なくても弾けるようにしていた。(っていうかtab譜見ながら練習するんだし手元なんて見てるとめんどくさくない?)

なので図らずも目を閉じて弾けるぼっちちゃんの気持ちは分かる、そして目を開けたほうが安定するのも分かる……赤線枠内に注目してくれ、、、

左のイリヤが1代目のお面

これが3代目の有咲のお面

明らかに目の穴の部分がデカくなっているのが分かると思う

やっぱり全く見えないよりはちょっと見えたほうが安定するのよ。楽器って不思議なんだよねほんと、譜面とかも別に読んでいるわけじゃないのに覚えてなくても見たら弾けるし、手元も別に何かを数えてるわけじゃないのに見たほうが安定する。なぜかは分からない。

きくりお姉さんとの路上ライブで目を開いてから演奏が安定したように、ぼくもお面ののぞき穴を大きくして演奏を安定させてきた。

 

 

そしてトドメのエピソードなんだが、ここまでのお面を被ってライブに出ていたこの行為、卒業してから知ったんだが……

めちゃくちゃ引かれていたらしい。

ぼくは真面目にこっちのほうが弾きやすいし、Twitterで仲の良いオタクからは別に特別ウケてもないけどやめろとも言われていなかったので、なんとも思っていなかったのだが……

サークルの別にあんまり仲良くない人間(陽キャ側の人たち)からは「ドン引き」レベルの話だったらしい。

だから安心して読み進めてくれ、これは陰キャぶってる実はサークルの中心メンバーである陽キャの物語ではなく、勘違いした陰キャの感想だ。

でも……お面を被って手元が見えないのにちゃんと弾けてるのすごい!って言われたこともあって、なんならこのスタイルは ちょっとかっこよくね? とすら未だに思っている自分もいる、、、

いっつもスベっているのに同じようなネタを披露しがちのぼっちちゃんとシンクロしすぎているのでは?もはやベースかギターかの違いしか無い気がしてきた……

 

ここまでのエピソードを持ってこられてはさすがに反論できないだろう。

ぼく以上にぼっちちゃんの気持ちが分かる人間はいない。

そんなわけで、世の中で一番ぼっちちゃんに近い人間である私による、ぼっちざろっくについて語っていこうと思う。

作画の部分(例えばエフェクターを踏む動作がちゃんと入ってる)とか喜多ちゃんが成長しているのが右手の振り方で分かるとか、ぼっちちゃんが作詞をしているという設定でここまでできるのかとか、8話のギターと孤独と蒼い惑星の1回目のスタジオ感がやべえみたいなこの世に蔓延っている話はその人に任せて、なるべく大学時代にお面を被ってライブに出るような陰キャのぼくから見たぼっちざろっくの話をしていきたい。

 

ぼっちざろっく全体での一番の良さ

軽音楽に対する解像度が高すぎること

とにかく解像度が高すぎる、ストーリーも作画も。

 

そしてぼっちちゃんの気持ちが世の中で一番分かるぼく「あ~ 分かる分かる 死ぬ死ぬ ライブハウス怖いよね」のオンパレード。それだけにとどまらず「そういえば昔、あの人がこれと同じような事を言っていたな……」と懐かしい気持ちになりました。

まずよく目にするコピー文、ぼっちざろっくのテーマなんだろうか?それから語っていこうと思う。

 

陰キャならロックをやれ!」

いやこれ、大学の頃から結構言っていてなかなか理解されないことなんですが

軽音なんてやってるやつ陰キャばっかりなんよ

職場で「バイクにも乗っていて軽音もやります」なんて言うと「パリピ?」なんて言われることも本当にあります。お前の目は節穴かよ。俺は一目で陰キャキモオタクと言い当てられる人間だぞ。

世間一般的な軽音やってる人間のイメージって、うちの大学で言うなら金曜日の夜にコンビニの前で酔いつぶれて寝ている人間だと思っていそう。ぼざろ的にはぼっちちゃんのパリピのイメージ。たしかに、大学前通りのコンビニ前でギター背負って寝ているやつはよく見てたなぁ……

しかしそれは「バイクに乗っている人は漠然と怖い」みたいなのと一緒で、そういう人が目立ってるだけなんよね、、、軽音でコンビニの前で寝ている人間は、騒ぐのが目的でたまたまツールが軽音だったというだけの集団だと思う。

そもそもライブに出る、そしてそのための練習をするって、めっちゃちまちましてる、まじで。みんなが外で遊んでいる間に、一日中練習してやっと弾けるようになったフレーズ、10秒未満とか、そんなのを一生やってる。

1mmくらいこのノブを回したらちょっと音が変わって良くなるけど、そうしたら次この違うノブを回したら良くなくて、そのために違うノブをあと3mm回して……でもこれだとスタジオではよくてもライブではよくなくて、、、だからライブ用に別のセッティングを用意して、、、、とか、無限にやるんだぞ。そしてまだ答えは見つからねえ。ふたりちゃんも言ってたでしょ。「自分は友達と遊んだりするからそこまで時間を取れない。だからお姉ちゃんはすごいと思った。」って。

ガチにロックやろうとすると、陰キャしかできない

 

これは別に結束バンドみたいにガチでバンドやってる人だけじゃなくて、大学の軽音サークル程度でも傾向は見られていて、いわゆる技術が必要になるジャンルをよくやるサークル(メタルとかのめっちゃすごいやつ)のほうが、やっぱり陽キャ要素は減っていく。(やっぱりそれだけ練習する時間が増えるんだろうな)

ロック・軽音楽って陰キャこそ適正がある世界なのに、陰キャは怖いから始めれない事が多い。だから、ぼっちざろっくの「陰キャならロックをやれ!」はめっちゃいい言葉だと思うし、この作品が流行ってギターを始めた人たちがいると思うととても嬉しい。

そして最近ぼくは社会人の軽音団体に入ったんだけど、やっぱり自分の事を陰キャであると認識している人が多い。お面を被るようなぼくからしたら、めっちゃコミュ力のあるいい人に見えるんだけどね、、、

だからまあ、高校も大学も卒業してしまって、音楽これから始めるのはどうなんだ? みたいな陰キャイッタラーも安心してロックを始めてほしい。別にネットに演奏動画上げるだけでも、なんか団体に入るにでもなんでもあるし、なんなら大学を出てまだ音楽をやる人は、相当な確率で陰キャである可能性が高いと思う。なぜなら社会人は騒ぐのが目的ならもっと他の手段を取れることが多いから、わざわざ楽器なんて始めないと思うからだ。

 

「ステージにいる間は演者はヒーロー」

これは "#10 アフターダーク" できくりお姉さんのライブを見たぼっちちゃんが言っていた言葉です。

ぼくは大学時代は1つの軽音サークルにだいたい所属してたんだけど、一瞬だけ別のサークルにも所属していたことがあって、そのサークルの先輩が似たような事を言っていたんです。

ステージ上では(法律に違反しなければ)なにをしてもいい、そのくらい自由だ

そのサークル、とにかくライブがすごくて、レベルも高くてなんかパフォーマンスもすごいのよ。寝そべって歌ってる人とかいた。ほんとに。でも見てて圧倒されるし、楽しいのよ。すごくて、なんか見ちゃうし退屈しない。ステージの上って、結構特別な場所で、普段とはキャラが全然違うような人もいたり、本当に自由な場所なんですよ。

大学でしか軽音楽をしたことがない人はたぶん、結束バンドが出るSTARRYで行われているブッキングライブに出たことがない人が多いと思う。 "#2 それでは、また明日" でノルマの話をしていたが、ほとんどの大学サークルで行われるライブはノルマは課されることはない。

高校と大学のサークルの決定的な違いは人数の多さ。その人数の多さでたくさんのバンド数をライブで出演させ、ライブハウス側も人数割で経費を負担させることができる。

だからなのかは分からんが大学からバンドを始めた人は、ライブにはお客さんがいるという意識を持っている人がとても少ない。

だからこそ、パフォーマンスとかMCの話をしていたその大学の先輩の言葉はとても印象的で、そのことを思い出しました。その先輩の名前、もう忘れたけど。

別にぼく高校時代ブッキングライブそんな出てないし(友達が少なくて集めれる自信はなかった)、ライブのパフォーマンスなんて自信もなかったけど、その先輩の言葉でぼくも少しはお客さんを意識するようにはなったと思う。選曲とかね。お面を被るきっかけの1つにもなってたんじゃないかな。

まあ、生まれたのは勘違いした陰キャキモオタクだけどね。

それでも、少ないかもしれないけど誰かが面白いと思ってくれてたらいいな……

 

ロックを始める理由がめっちゃいい

これ3話のときにめっちゃぼくが騒いでた事なんですけど、ロックを始める理由がみんな最高すぎる。

ぼっちちゃんは「チヤホヤされたくて」喜多ちゃんは「リョウさんとお近づきになりたくて」楽器を始めています。

これがねぇ……かっこいいの、、、

ちなみにアニメしか見てない人はネタバレになるから言えないけど、山田の始める理由が一番かっこいい。やっぱり尊敬する山田リョウ先輩だわ。

 

ぼくは大学のサークルで勘違い陰キャオタクになりたてのころ、サークルには行かず(仲良くしていた先輩が引退して行きづらかった)にアンケートを取ってツイキャスをするという、ネオ陰キャオタクみたいな意味不明な事をしていました。その時に「あなたはどういう理由で楽器をはじめましたか?」という設問を用意してたんですよ、その結果がこちら。

そもそも票数よくこんなに集まってたな


めっっっちゃ普通でしょ。

 

なんか一人「人間生活の営みにおける音楽が果たす重要な役割について自覚したから」みたいなわけわからんすげえ奴(褒めてる)とかいたけど、大体の人が聴くのが好きだから流れで~とか、このアーティストかっこよいよね~みたいなふんわりした理由で楽器を始めている。

だからこの結束バンドの面々のロックを始める理由がかっこよくてかっこよくて……

ぼくもたぶん、友達の影響もあるだろうし、初めてヘッドホンで聴いた時の低音のかっこよさとか、ありきたりな理由でベースを始めた。

だからこの普通じゃない理由で始めている結束バンドのメンバーがめっちゃかっこよくて、憧れてしまう。ぼくもそんな理由で楽器始めたかったな~って。

 

廣井きくりをかっこいいと思う後藤ひとり

さっきから、結束バンドのロックを始める理由がかっこいいなどと連呼しているが、これが音楽やっている人間の特徴なんじゃないかなって最近思うようになってきた。なんか、どこか狂っている方がかっこいいって感じてしまう人が多いんじゃないんだろうか、軽音界隈。

 

そもそもな話なんだけど、廣井きくりって絶対に尊敬しちゃダメな大人じゃん。

そもそも飲み会で酔い過ぎて記憶がなくて金沢八景までたどり着くって何?!?!? 高校生にお金借りるし返さないし、ライブハウスの機材壊すし。

でもぼくも正直廣井きくりみたいなバンドマン。かっこいいし、なってみたいなと思う。

普段ダメな大人なんだけど、迷えるバンドマンであるぼっちを立ち直らせてチケットまで売ってしまう。そしてライブハウスでめっちゃいいライブするんでしょ?かっこよすぎるわ。

なんかそんな漠然とした、軽音楽のあるあるみたいなものがこの作品には散りばめられている気がするんだ。まだ、言語化できるものはそんなにないけど。

まあでもよく考えたら結束バンドもまあまあ狂ってるよね。ぼっちちゃんはもちろん、喜多ちゃんも山田リョウ先輩も頭おかしい…… 虹夏ちゃんは、、、、まあ山田に対しては狂ってるかも、、、な、、、、(これは原作を読んでくれ)

 

あと、あるあるで言うと有名な話で「ベースは変人」「ギターは目立ちたがり」「ドラムは変態」みたいなのがよく言われるけど、あながち間違ってねえんじゃねえかと……最近現実とぼっちざろっくを見ていて思うようになった。別に虹夏ちゃん変態だとは思わないけど。そしてぼくも だからベースやってるんじゃないか……って最近思う。こんなブログ書いて楽しんでしまっているし、、、

 

ぼくが言える話はこのくらいですかね。

あと現実性の話になるんですが、山田リョウの作曲が高校生でできるのか?という点は置いておいて、後藤ひとりが高校生であのギターを弾く というのは、充分ありえる話である。と思います。

ぼくの音楽に対する知見なんてちっぽけなものでしかないけど、毎日6時間中学生の間練習してたら、少なくとも間違いなく大学の中ではトップレベルのギタリストであると思う。(それにあんなに教則本とかスコアに付箋なんて付ける人世の中に何人いるんだろうってレベル)

さすがに6時間はすげえわ……ぼくも高校の時は結構弾いてたけど、せいぜい2~3時間くらいだったと思うし。

だから"#8 ぼっち・ざ・ろっく!" で星歌さんが言った「どんどんやってけばファンも増えていくと思うし」という発言はめちゃくちゃに正しい。レベルめっちゃ高いんだわ。特に文化祭のライブなんか見ちゃったらすぐに好きになっちゃうよ。

 

 

27歳にもなってかなり痛い中学生みたいな文章になってしまったが、元々お面を被ってライブに出るような痛い人間なので、もうなんでもいいように思えてきた。

最後に私の話をすると、この作品で人生で初めて「ギターがかっこいい」と思って、ギターを購入しようとしている。

高校に進学して軽音楽部に入った時も、最初からベースをやりたいと思っていた。ギターは曲によっては「なんかすごいな」とか「おしゃれだな~」とは思う事はあっても、「かっこいいな」と思うことはほぼほぼなかった。思っても憧れて始めるような事はなかった。

でも後藤ひとりは違った。なんでかは分からないけど。ぼっちざろっくに出会って、良かったと思う。ギターがこんなにかっこいいなんて今まで知らなかった。

結局ぼくは最後まで「このアーティストかっけぇ!と影響されて」楽器を始めるような人間で、普通の一般人だし、ガチでロックを始めることは無いんだけど、ギターを始めて後藤ひとりみたいにギターを弾いてみたい。そう思ったし、そう思わせてくれる作品だった。

ありがとうぼっちざろっく。はまじあき先生。これからも原作・(もしあれば)アニメ共に楽しみにしてます。

 

まあそんな感じで。