音楽を紹介すらしない無能

音楽を紹介すらしない無能

今後は旅日記とか、バイク関連も書くと思う

資格取得なんかで個人を評価しないでくれ頼む

こんばんわ へいとんです。

もう 疲れたんだ……少しだけ、少しだけお気持ち表明をさせてくれ、、、

 

皆さんは人間が会社を辞める理由において、人間関係以外だとなにが大きな原因だと思うだろうか? 

人間関係だろうか、それとも長時間労働だろうか?はたまたそれに加えた賃金の低さなんかも加わるかもしれない。

 

おそらく多くの皆さんがご考えの通り、世の中的には退職理由の第1位は人間関係、そして2位は労働環境・労働時間だ。

 

私も転職経験者で世の中の一般的な理由で辞めた。

そう、私も同じく仕事が回らなくなりどうにもならなくなったのだ。

 

私は要領が悪い。人生がそれを示している。

高校受験は親の監視の元、まあまあ勉強させられた(なんなら中1からずっと監視の中夜遅くまで進研ゼミをやらされていた)のにも関わらず、平凡な高校にしか行けなかった。

今思い出したが、よく考えれば小学校に入る前になぜかぼくだけ(妹は先に寝ていた)ローマ字を寝る前に勉強させられ、中学に入る前に受験をするわけでもないのに中学受験用の数学の問題集を寝る前にさせられていた(妹は先に寝ていた)。

 

ちなみに先に寝ていた妹は、大阪第1学区のトップ公立に受かった。

 

さすがに自分の要領の悪さに気づき、大学受験においては実は高2から勉強していた。だが結果は皆さんの知るとおり、高2から勉強したにしてはずいぶんしょっぱい結果になった。

 

(もうくどいが……)妹は、たしか運動部に入っていて最後までやったのにも関わらず関西圏で一番偏差値の高い私立大学に行った。(ちなみに最終学歴は大阪で一番偏差値の高い大学院である)

 

自分の要領の悪さが身に沁みていたぼくは就職活動においても動きは早かった。誰よりも早く、年明けすぐから動き、面接に慣れることを始めていた。

 

しかし結果は本当に残念ながらTLの中で3大ブラック企業に務めてしまった。

 

こんなエピソードを聴けばだいたい想像がつくだろう、おそらく私は人より2倍・3倍以上要領が悪い。

 

前職は特殊な業界でインターネットなどの知見はおろか、書籍などもほぼない。特に私向けの職種においてはそうだった。

つまり先輩から、業務から得られる情報からしか業務における知識・スキルを身につけることが出来ない。

人より2倍以上頑張って、ようやく人並みの成果を出していた人間が、業務外で頑張りを埋めれない環境に居たらどうなるかは想像に難くないだろう。

 

私は毎日怒られていた。

 

「なぜ前言ったことができないのか」「出来ないから簡単なタスクを振ってみても確認が甘いしなんのつもりなんだ?」「普通考えたらわかるだろう!」

自分が悪い事が分かっているため、ただただ謝る毎日だった。

要領が悪いから、最初のうちは仕方ない、少しずつでも人の2倍かけて出来るようになろう、そう思っていた。

怒られているうちはまだマシだった。途中から怒ってくれていた先輩社員が2Week程度の出張を頻繁に繰り返す様になり、私は1人で業務こなして行かなかればならなかった。

 

当然のように業務は回らなかった。

 

はじめのうちは正攻法で行った。

自分なりに工夫してタスク管理の手間を省き、定型業務はマクロを組むなどして自動化出来る部分はした。確認漏れを防ぐために仕組みづくりを行ったり、知識を手に入れる機会(技術への問い合わせなど)には、周辺知識についても合わせて教えてもらったり、まあいわゆる「誰もがやってる当然のこと」を地道に行っていた。しかしそれでは処理スピードが追いつかなかった。

元々業務量が圧倒的に他社に比べて圧倒的に多い(転職入社組が口を揃えて言っていた)のもあり、私がパンクするまで時間はそうかからなかった。

完全に業務が増えていくスピードに、私の改善・成長スピードが追いつかなかった。

残業代がすべてつく職場ではなかった。それに加えてお偉いさんが見回りとい名の追い出しを行っていたため、私は仕事を自宅に持ち帰るようになった。

この頃から徐々にガストを第2の職場と呼ぶようになり、度々朝の4時まで働き、仮眠を取って職場へ行く。そういう日々が続くようになった。

 

そこまでやっても仕事は回らなかった。

おそらくやり方も間違っていたし、努力の方向性も間違っていたのだろう。ただ、今のぼくもあれ以外に正しい方法はわからないし、当時のぼくも当然わからなかった。よくある「2~3年で辞めるのが前提である」みたいな職場ではなく、10年・20年働いている人もいたので、いつかは自分も業務を回せるようになる、そう信じていた。

 

その頃くらいからだろうか。フォロワーの数人が、転職をしろと度々言うようになった。

日本の転職においては、新卒カードで入れる会社が一番規模の大きいものであり、会社の規模・給料・福利厚生・働きやすさはだいたい比例するという情報もある。私はまだ乗り気ではなかった。

しかし年末年始に実家に帰り、急に冷静になったのだろうか、私は帰省中に転職を決意した。いや、どちらかと言うとこれより労働時間が物理的に長くならないと気づいたのだろう、確か。これを40年続けることはできない。そう思ったのだ。

たかだか数ヶ月激務が続いただけでそう思った、それもまた要領・地頭が悪いからなんだろうと今振り返るとそう思う。ただ、低スペックな上慢性的な超寝不足の状態では正常な判断もできるはずがなかった。

私は転職を決意してすぐ、1.5ヶ月で次の仕事を決めた。

 

こんな経緯で転職を決めた私だ。

仕事が回らなくなること」に対しての恐怖心は人一倍強い。

残念ながら前職の営業職は、自分に振られる仕事はコントロールすることは容易いことではない。どんなに忙しくて業務量があふれている状態でも「新しく担当を持つ」などの話を断ることはできない。(断ったあと上長にこってり絞られ、一緒に謝らされていたケースも見てきている)

そういった背景から私はなるべくチーム単位で業務が遂行され、なるべく自分が無能を演じる事のできる職種を探していた。そこでシステムエンジニアという職業を選んだ。

チーム内で業務を融通しあえる環境で、自分の能力よりも下のスキルであると見せれば(よほど会社が慢性的に困窮していない限り)マージンが取れると思ったからだ。

社会人になる前、学生時代ではバイトでサボるのが得意などとよくツイートしていた。それは複数人で働いていたからこそ出来ていたことだった。

また、才能を隠すには卓越した才能が必要となる。

要領の悪い私には知識が全くない分野で、それを実施することははっきり言って不可能だ。

IT系の話題については全く無いわけではない(FEの午後があと1点で落ちる程度)と思っていたので、おそらく無能を演じるならここだろうと思っていた。

(当時SE1年目の某フォロワーがぼくより点数が低かったので、会社によっては自分も知識がある方になれると思っていたのである。)

またIT業界については新卒就活時代において、ただ「選考が早いため面接が受けやすい」といった理由で内定をもらうほどには数を受けており、業界についてはある程度知識があったことも職種選定を加速させた。

 

結果から言おう。当時の私は転職を成功させた。

 

業務的に逼迫していない会社であり、そこまでガツガツ働く社風でもない。そしてチームで仕事をしており、各人のスキルで仕事が割り振られる。

1年目の私は文化がわからなかったため、配属して早々すぐに基本情報の知識を活かし、ほぼ勉強することなくITパスポートだけ取得した。

そして「やる気はあるものの、IT系についてはよくわからないというポジション」を自分に設定した。

チームの方々はとても配慮してくださり、質問には答えてくれ、それでも忙しい時はあったが落ち着いたら「忙しかったし疲れちゃったでしょ、明日辺り休んだら?」といった天国のような言葉を頂ける。前職に比べれば本当に「働いていない」のと同じような精神状態でいた。

 

2年目の私は、過去の記事にも書いた通り、新人研修からはじまった。

研修後に私の業務内容は諸事情で変わってしまった。(まあ会社だから色々あるんでしょう)

私は他のシステムに携わることになった。

ここが私の転機であり、私が今苦しんでいる元凶の始まりになっている。

私は要領が悪く、そして愚かであった。たった1年間業務が逼迫することもなく、対して怒られることもなく過ごしたせいで忘れていたのだろう。

自分は人がこなせる業務量をこなせないこと、学習スピードが遅いこと、そして要領が悪いことまで……

 

既存のシステムを理解するために、業務時間外に資格の勉強を初めてしまったのである。

今思えばまさしくそれはパンドラの箱であった。

はじめは全く文書の中身が分からなかったが、自分で勉強しているとその知識で文書の中身が分かるようになった。多くのことが資格の勉強や技術書を読めば理解できるようになると知ってしまった。

また、前職ではあり得なかった「書籍やインターネットの知見がダイレクトに業務に活きる」という前代未聞の体験に酔ってしまった

しばらくすればその影響には文書の理解だけでなく、業務にも影響が出た。勉強すればするほど、打ち合わせの会話に参加ができ、業務が早く周り効率よく、つまり定時で帰れる日が増えていった。まあ元々、残業など少ない会社だが。

 

前職では出来なかった、「人の2倍努力をして、人並みの結果を出す」これが出来るようになってしまったのだ。調子に乗って私はどんどん勉強するようになってしまった。

一度この体験に酔ってしまっては中々抜け出すことはできなかった。しかしこのままでは無能を演じることはできない。それは業務が自分のキャパをすぐに超えてしまう。

私は「資格はどうやら勉強しているようだが、素行が悪いから信用できない。ただ、ある程度の仕事は任せてもやってくるようだ」というポジションに自分を切り替えた。

信用できないやつには、たくさん仕事は振ってこない。そう私は考えている。おそらくこれは世間一般とも外れていない感覚のはずだ。

偶然聴いたことや数人にお願いなどをして、私が想定していたポジション通りの評価を上から受けていることが確認できた。

私のこの会社での立ち位置はここだな。居心地は悪くない。と安心しきっていた。

「素行が悪いがどうやら、やる気がないわけではないらしい。仕事も一応やるし」という立ち位置は自分に取っては非常に都合がよかった。なにせどちらも自分でコントロールが可能であり、素行の悪さはすぐに自分の悪い点として引き合いに出しやすいため、自身の評価を面談などで悪くすることで持ち出しやすい。(そして納得もされやすい)

勉強して仕事もうまく回して影で効率よくうまくやって、素行の悪さで総・人・労メンバーには評判が悪く余計な仕事が振ってこない、これで一生食っていこうと思っていた。

 

要領の悪いはずのぼくが、本当にそう思っていた。

 

予兆はあった。

例えば応用情報に受かったあと、今までそんなこと言わなかったのに、「君は分かってるとおもうけど~」といった枕詞がついた。

少し経ってから今まで同列に扱ってくれていた若手(私と一緒に配属になった者)(一応私が年上ではあるが、キャリアは一緒)と同列に扱ってくれなくなった。

状況はどんどんまずくなっている。まずいと思った私は、バランスを取ろうと少しずつ素行を悪くしていく。それでも素行の悪さというものには限界があり、遠巻きに(ぼく以外に)「そろそろあいつやべえだろ」と言っていたのを人づてで聞いた。これ以上素行を悪くすることは厳しい、マネージャーに迷惑がかかってしまう。

それに加え最近では「勉強家ですごいよね~」「可能であれば引き抜きたいよ。仕事もよくこなすし」などと言っている人がいると小耳に挟んだ。

 

私は崩壊が始まったんだと悟った。

 

そこからは早かった。

ちょうどタイミングが悪く、他メンバーが他業務で一時的に手が回らなかった事もあるだろうが、だんだんと指示が雑になり、任される業務量も増えてしまっていた。もちろん相手は私の要領が人の2倍悪いことなんて知らない。軽く頼んだつもりなのだろう。私は頼まれたその日から連日で締切日まで残業する日々を過ごした。

また、要求レベルもなぜか急に上がり、それに加え今までもらっていた詳細な指示もくれなくなった。

どんどんと勉強の位置づけも変わっていく。

かつて私にとっては、勉強すればするほど、効率が増して早く帰れるようなものであり、モチベーションも高かった。

しかし今は、「先週あの時勉強していなかったら、今週どうなっていたかわからない」「やらなければ死ぬ」くらいのものになった。

危ない綱渡りのようなことをずっと続けている。

 

私はもう疲れた。

 

要領が悪いのに、自分はこのくらいのバランス調整ならできると思い込んでいた。なぜこんな勘違いをしてしまったのだろうか。

直会社の文化においてギャップがありすぎて自分の感覚はかなり壊れていたのだろう。例えるならば銀行のソルジャー営業職とコンビニのアルバイトくらいの差が誇張なくあった。私の耳に入っていないだけなのかもしれないが入社当時は「人が死んでいない職場なぞ、甘っちょろい」私はこういう感覚の人間だった。

それでも念のため、初年度にて態度の悪い人は放って置かれる文化だと確認をした。だからこの方法で調整しようとしていたわけであり、この程度でストップがかかると思っていなかった面もある。

また、この方法には致命的な欠点がある。

素行の悪さでバランスを取るというのは、後戻りができない方法なのだ。一度素行の悪さをやめたからと言って、自身の評価が回復することはない。つまり、素行の悪さで得られるメリットを放棄している状態でもバランス調整のために資格取得をしなければならないのである。(バランスが釣り合って初めてメリットを得られる方法だ)

今の状態では非常にまずい。

そもそもぼくが資格を取ろうが取らまいが、普遍的に業務レベル・量は年次で上がっていくものだ。そのマージンを取るために私は対策していたのだが、それをもう超え始めてしまっているだろう。

今はまだ、かろうじて耐えている(今月も無理やり定時に帰って来月地獄を見る選択をする程度には余裕がある)が、この先どうかわからない。

また当たり前の話ではあるが、各人のスキルに合わせて作業が振られると前述した。しかしこれは不可逆的なものだ。一度ある一定のレベル・量の業務をこなしてしまっては、それ以下になることは基本的にない。

もう私には、ゆっくり・本当にゆっくり進んでいる崩壊への道を止める手段が残されていない。

 

私は前職のようにすべてが崩壊した状態で新しい会社を見つける、などと言った芸当はもう2度と出来ないと思っている。あれは体力があり若いうちにできる特権のようなものだ。

それに何度も言っているが私は人より要領が2・3倍悪い。

つまりそれは、社会人の経験年数が経てば経つほど、顕著に "年齢に対しての能力" と差が明確になっていくのだ。私の市場価値は年々 "社会人経験数/2" ずつ平均値より下がり続ける。初期値すら高くない、絶望的なステータスであるのに。

ただ唯一の救いとしては、前職のように興味も面白さも全く感じないものではなく、勉強に面白さを感じる分野にいるということだ。

ただ、やはり人より2倍時間がかかるため、さすがに疲れた、そういう話だ。

 

今日はこんなクソみたいな文章を書くために勉強をしなかったが、明日はさすがにするだろう。要領の悪い私が、少しでもいまの会社での人生を延命するために、少しでも長い間綱の上を歩けるように。

 

ここまでの文章約6000文字なんですってね。こんなカスみたいな日本語を読んでくれてありがとう。学生のみんなも、社会人ベテランのみなさんも、アドバイスあればいただければありがたいです。なんせ本当に今、綱の上を渡っているような状況なので。

 

それでは、また。